第29回の銀杏講演会は、中国思想研究者で中央大学名誉教授の宇野茂彦氏(S43文)をお招きいたしました。ご専門として先秦・秦漢思想史、儒学史という大変難しい分野を研究なさってこられましたが、儒学(儒教)について専門外の方々にもわかりやすく解説して頂きます。

また、ご専門とは別に碁がお好きで、長らく全日本学生囲碁連盟副会長もつとめておられました。

皆様の多数のご参加をお待ちいたしております。

 

講 師:宇野茂彦氏(S43文)中央大学名誉教授

演 題:「儒学の変遷と日本における受容」

日 時:平成29年10月24日(火)      18:00            開 場

18:30~19:30    講演会

19:30~20:30   懇親会(希望者のみ)

場 所:学士会館203号室

〒101-8459 東京都千代田区神田錦町3-28   TEL:03-3292-5936

地下鉄 都営三田線、新宿線、東京メトロ半蔵門線の神保町駅(A9出口)徒歩1分

会 費:講演会のみ参加     会員2,000円、会員のご家族2,000円、非会員3,000円

講演会・懇親会両方参加 会員4,000円、会員のご家族4,000円、非会員5,000円

申 込:10月17 日(火)までに東京銀杏会事務局にメールまたはFAXでお申込み下さい。

FAX:03-5804-3876、E-メール:tsuchidat.tokyoichokai@mbr.nifty.com

ご講演要旨:儒学は三変したといわれます。第一に原始儒家、第二に漢唐訓詁の学、第三に宋代理気学、第四に清朝考拠の学ですが、その変遷について簡単にお話し、また、それらを日本がどのように受容したか、応神天皇時代、徳川幕府成立の時代、明治時代と、いずれも大きな変化のあった三つの時代を取りあげて儒学の受容の有様を、その特徴的な点を中心にお話し致したいと思います。

ご講演者プロフィール:1944年東京生まれ。1968年東京大学文学部中国哲学科卒業。1974年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。愛知教育大学助教授、青山学院大学助教授を経て、1984年名古屋大学助教授、1989年同大学教授、1994年中央大学文学部教授、2004年中央大学杉並高校校長、2005年から2009年まで同大学文学部長。2015年同大学名誉教授。

著書に『韓非子のことば』(斯文会・明徳出版社)、『孔子家語』(共訳注)、『孔子ものがたり』(斯文会)、『人類の叡智に学ぶ』(共著、孔子を担当 中央大学出版会)、『林羅山・鵝峰』(明徳出版社)。

社会的活動としては公益財団法人斯文会常務理事、『福武漢和辞典』『旺文社漢字典』の編輯など。