林康夫氏(S41法卒、現日本貿易振興機構(JETRO)顧問)に「国際エネルギー機関の仕事あれこれ」というテーマでご講演をいただきます。皆様の多数のご参加をお待ちいたしております。
講 師: 林康夫氏(S41法卒)・東京銀杏会副会長
プロフィール:神奈川県出身。1966年東京大学法学部卒業。同年4月通商産業省入省。1969年オックスフォード大学留学。1981年から1984年までパリの国際エネルギー機関(IEA)出向。1991年通商産業省大臣官房審議官、1994年同総務審議官、1995年同基礎産業局長、1996年同通商政策局長を経て、1997年中小企業庁長官。1998年海外経済協力基金理事、(基金と輸銀の統合後)1999年国際協力銀行理事。2000年から三井物産常務、専務を経て2004年同副社長兼欧州三井物産社長。2007年4月から2011年9月まで日本貿易振興機構(JETRO)理事長。2011年10月同機構顧問に就任し、現在に至る。
演 題: 「国際エネルギー機関の仕事あれこれ」
日 時: 平成29年9月28日(木)
18:00 開 場
18:30~19:30 講演会
19:30~20:30 懇親会(希望者のみ)
場 所: 学士会館301号室
〒101-8459 東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5936
地下鉄 都営三田線、新宿線、東京メトロ半蔵門線の神保町駅(A9出口)徒歩1分
会 費:
講演会のみ参加:会員2,000円、会員のご家族2,000円、非会員3,000円
講演会・懇親会両方参加:会員4,000円、会員のご家族4,000円、非会員5,000円
申 込: 9月21日(木)までに東京銀杏会事務局にメールまたはFAXでお申込み下さい。
FAX:03-5804-3876、E-メール:tsuchidat.tokyoichokai@mbr.nifty.com
ご講演要旨:
1981年~1984年までの3年間、私はパリのIEA(国際エネルギー機関)に勤務した。IEAは第一次石油危機後に産油国に対峙して消費国の結束を目指した組織で、キッシンジャー米国務長官の提唱により設立された。産油国による石油の禁輸等緊急時のための石油備蓄、石油代替エネルギーの開発などを国際協力の重要な政策目標にしている。私のポストは「国別審査部長」で各国のエネルギー政策の審査担当である。加盟国が石油依存度を減らすための政策をキチンと実行しているか、代替エネルギーの開発を着実に進めているかなどを審査し、要すれば各国に勧告する役割だ。①アメリカ、②ドイツ、③オーストラリアなどの審査の概要を紹介しつつ、エネルギー政策の審査と勧告に抵抗する国々、IEAを自国の政策遂行のために使おうとする国など各国の思惑を思い出してみたい。審査のための出張の際、めったに行くことのできない観光地などを訪問する等、審査過程に付随する様々な体験は貴重だ。講演では私のパリ・IEAにおける3年間の仕事と事務局員としての生活を巡る様々な体験を雑談風にお話ししてみたい。