テーマ: 「 経済スパイ行為に係わる訴訟を経験して 」
スピーカー:実原幾雄(1980年、工学部・化学工学科卒業)
今から6年半ほど前、前の会社で海外競合会社の営業秘密侵害行為に対して不正競争防止法に基づき訴訟を提起しました。イノベーションの粋を極める業界ならまだしも前世紀の遺物とも称される鉄鋼業で何故?技術屋の端くれが訴訟などできるの?、3年半に渡る日米韓3極訴訟の経験をご紹介したく考えます。営業秘密の法的保護強化の一環で不正競争防止法の改正にもつながった係争事案ではありますが、知識経営の時代と言われて久しく、また、IoT、AIに代表されるICTの高度化とその利活用としてのCPSの構築が進展するなか、情報・データ・知識の法人の枠を超えた共有は必須ともなっており、知的財産に代表される知的資産の保護・活用はどうあるべきか等 真摯に向き合うべき課題が多いのも実状です。皆様からご意見を頂きますとともに議論して頂ければと思います。
スピーカー職歴:
1982年:大学院を修了後、新日本製鐵(現、新日鐵住金)入社、八幡製鐵所にて表面処理鋼板の開発に従事
1987年‾:新規事業部門で化学材料系の事業開発に従事
1992-94年:米国テキサス大学オースティン校 高分子研究センター
客員研究員
1994年〜:コーポレート研究所、全社研究企画部門にて研究実務、技術企画に従事
2007-2009年:国際鉄鋼協会(ベルギー王国ブリュッセル)に技術・環境部長としてディスパッチ、世界の製鉄所ごとの温暖化ガス排出量算定・認定・報告スキームの確立に従事
2009-2011年:全社技術企画部門にて温暖化ガス削減に向けたアクションプグラム作成に従事
2011-2018年3月:参与・知的財産部長(2012.10月統合新会社、新日鐵住金の誕生に伴い新会社の初代知的財産部長)
2012年4月〜2015年9月:営業秘密侵害に係わる世界3極訴訟)
2018年4月〜:日鉄住金総研*(新日鐵住金の知財機能分社)取締役副社長
*2019.4より社名が日鉄総研になります(親会社の日本製鉄への名称変更に伴う措置)
趣味等:
これと言ったものはありませんが、東大受験の願書の第二外国語選択欄に何の考えもなく記載したロシア語とは付かず離れずの関係にあります。
場所: 新橋亭新館(いつものビルです。)
電話:03-3580-2211
日時: 2018年12月12日(水)正午頃
会費:約4千円
欠席の場合は必ずご連絡ください。
連絡なく欠席された場合は会費を頂戴いたします。
世話人:弁護士 山口三惠子(山口国際法律事務所)
参加申し込みおよびお問い合わせ:
山口国際法律事務所 TEL:03-3437-6501