第33回 江戸・東京を知る会「江戸東京たてもの園探訪」が2025年12月20日(土)にご夫婦を含め11名の参加を得て開催されました。

今回は、初冬の武蔵野探訪として、小金井公園にある江戸東京たてもの園を訪れました。当園は、1993年に東京都江戸東京博物館の分館として、小金井公園の一角に敷地面積約7haを擁して開設されました。ここでは、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産として次代に継承することを目指し、都内に存在した江戸時代前期から昭和中期までの文化的価値の高い歴史的建造物を移築しています。

集合は当日13時30分にJR武蔵小金井駅中央改札前です。集合時に名札の着用、自己紹介を行った後、JR武蔵小金井駅北口発の西武バスに乗って小金井公園西口バス停下車し、同公園に入ります。江戸東京たてもの園はこの園内の一角にあり、入園料(一般400円、65歳以上の方200円)を払って入園し見学を開始しました。

江戸東京たてもの園の見どころをいくつかご紹介します。

高橋是清邸

建築年代、1902年(明治35)。旧所在地、港区赤坂七丁目。
明治から昭和のはじめにかけて国政を担った高橋是清の住まいの主屋部分です。総栂普請(そうつがぶしん)で、食堂の床は寄木張りになっています。2階は是清の書斎や寝室として使われ、1936年(昭和11)の2・26事件の現場になりました。
高橋是清邸庭園の一部も復元されています。組井筒を水源にした流れと、雪見型灯籠などを含む景観を再現しています。是清は芝生で日光浴や庭の散歩を好んだといわれています。

前川國男邸

建築年代、1942年(昭和17)。旧所在地、品川区上大崎三丁目。
日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、品川区上大崎に1942年(昭和17)に建てられた住宅です。戦時体制下、建築資材の入手が困難な時期に竣工しています。外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎・寝室を配したシンプルな間取りになっています。

常盤台写真場

建築年代、1937年(昭和12)。旧所在地、板橋区常盤台一丁目。
健康住宅地として開発された郊外住宅地常盤台に建てられた写真館です。照明設備が発達していない当時、最も安定した照度を得るために、2階写場の大きな窓には北側から光を採ることができるように摺りガラスがはめこまれています。

子宝湯

建築年代、1929年(昭和4)。旧所在地、足立区千住元町。
東京の銭湯を代表する建物です。神社仏閣を思わせる大型の唐破風(からはふ)や、玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上格天井など贅(ぜい)をつくした造りとなっています。

園内滞在は2時間30分程度でしたが、そのあと小金井公園内を散策したのち玉川上水に沿って散策し、帰りは西武バスの小金井橋バス停からバスに乗ってJR武蔵小金井駅北口に戻りました。交流会は南口にある居酒屋にて行い19時頃JR武蔵小金井駅で解散となりました。

年末のあわただしい中でしたが、忙中閑ありで土曜日の午後を建物見学でゆっくり過ごすことができました。

なお、詳しい開催報告は2月発行の銀杏会ニュース172号をご覧ください。
(文責:世話人 小川富由1977工、写真:小川富由)

江戸東京たてもの園の入口にて
園内案内模型を前に
前川國男邸
常盤台写真場
参加者一同
交流会の様子