2025年11月15日(土)、会員等14名が銚子電鉄・銚子駅ホームに集合し、「銚子電鉄犬吠崖っぷちライン見学会」を行いました。
まず、銚子電気鉄道(銚子電鉄)とは、千葉県の銚子市内を走る路面電車で、片道約6.4km、片道所要時間は約20分、運行は通常時で1時間に1本という、地域密着型の電車です。
この日は、前述の集合後、銚子駅から銚子電鉄に乗り、車両の中で車掌の方から一日乗車券等を買って、終点の外川(とかわ)駅まで行き、まずはそこで下車しました。こちらの外川駅は、歴史のある駅で、映画の撮影にも使用されたことのある駅とのことでした。その外川駅から歩いて、「銚子市漁協外川魚市場」へと移動し、そちらでヒラメ(カレイも含まれていたのかもしれませんが)の水揚げを見学し、その日実際に漁をしていた漁師の方から「この辺りの海では、水深5mほどの場所にヒラメがいる。」等の話を聞くことができました。そこからまた外川駅へと戻り、銚子電鉄に乗って、今度は一つ隣の犬吠(いぬぼう)駅へと移動しました。
犬吠駅にて下車すると、駅舎と一体化している2階の展示場へ向かい、そこで現役の車掌の方から、「銚子電鉄についての説明」を受けることができました。驚いたことに、銚子電鉄は社員の方が約100名いらっしゃるうち、鉄道部門が約20名、そしてかの有名な「ぬれ煎餅」部門が約80名いらっしゃるとのことで、「煎餅屋が鉄道を支えている状態です。」とのことでした。また、「岩下の新生姜」を作っている企業とコラボレーション企画を行ったり、それとは別にお化け屋敷電車の企画を行ったりと、積極的なPRを行っているとのことでした。なお、説明をして下さった車掌の方は関西出身とのことで、とてもコミュニケーション能力が高く、国土交通省関係者が複数名いる鐡樂会参加者からの質問に対しても、当意即妙かつ臨機応変に対応して下さいました。その車掌の方は、この説明を行った後、今度は車両に乗車して、車掌の業務を行う予定とのことでした。
次に、犬吠駅から犬吠埼へ移動しました。途中、美しい海を見て立ち止まったり、海鳥を見て立ち止まったりしていたため、到着まで約20分程度かかりました。特に、犬吠埼から見える海は素晴らしく、心が洗われるようでした。犬吠埼に到着後、食事処の「なぎさや」へ入店し、参加者全員で遅めの昼食を取りました。犬吠埼にある食事処だけあって、メニューは魚介系が中心で、正月料理のような立派な金目鯛の煮付けや様々な海鮮が載った海鮮丼など、参加者達は舌鼓を打ちました。また、鐡樂会らしく、食事の場になると、お互いの出身地や社会人としての知見・経験を交換する「交流の場」となり、またたく間に時間が過ぎていきました。
遅めの昼食後、有志のグループで、犬吠埼灯台へと登りました。「東大生が灯台に登る。」「無事に灯台(東大)に入る。」などと言いながら、灯台内の狭いらせん階段を登ると、360°絶景の上部に到達しました。「見晴らしが良い」を通り越して、「若干怖い」くらいの景色の良さでした。なお、灯台の隣には、資料館も併設されていて、灯台で使われている大きなレンズの実物や、その光の屈折の仕組みの解説、全国各地にある灯台についての説明などが展示されていました。
その後、犬吠埼から犬吠駅へと戻り、再度犬吠駅から銚子電鉄に乗り、銚子駅へと移動しました。帰りのその車内にて、先ほど犬吠駅にて銚子電鉄の説明をして下さった車掌の方と再会し、お礼のご挨拶をすることができました。
そして、終点の銚子駅に到着し、今回の鐡樂会は解散となりました。
【参考資料(銚子電鉄の各駅)】
銚子駅(ちょうし)~仲ノ町駅(なかのちょう)~観音駅(かんのん)~本銚子駅(もとちょうし)~笠上黒生駅(かさがみくろはえ)~西海鹿島駅(にしあしかじま)~海鹿島駅(あしかじま)~君ヶ浜駅(きみがはま)~犬吠駅(いぬぼう)~外川駅(とかわ)
(文責:岡田幸村 2017 公共院、写真:秀島鋭介 1976 法、小浪悠紀子 1968 薬)







