本年も、連合会・東京銀杏会の合同開催としました。 今回の主な企画は次の通りです。

  1. アトラクションは、プロフェッシヨナルのフルート奏者(東京銀杏会会員ご家族)の特別出演による東京大学管弦楽団の演奏会、東京銀杏会会員の世界ロボコンで優勝した東大ロボテックチームの凱旋報告、応援部による演舞を実施いたしました。
  2. トーク会として東京六大学野球100周年にちなみ、東大野球部OBである江口夏郎校友会副会長(1988農)、野球部エースとして活躍した小林 至桜美林大学教授(1992経)と明治大学野球部OBで、同大学春夏2連覇のエース・主将だった丸山清光さま(1976明治大商)によるトーク会、他5校応援部主将からの東大野球部へのエールVTR上映を実施しました。以下詳細を報告します。

全国大会&ワイワイ会模様

開催規模

対面参加者90名;来賓・ゲスト・招待者20名(大学から藤井輝夫東大総長(1988 工、1993 工院博)、津田 敦東大理事・副学長(1987農院博)、東京銀杏会トップフォーラムの講師3名、東京六大学野球選手OB3名、フルート演奏出演1名、学生から東大ロボテックチーム2名、音楽部3名、応援部6名), 同窓会70名(連合会・東京・千葉・神奈川・埼玉・鎌倉・北海道・さつき会・三鷹クラブ・科哲会等卒業生64名、学生6名)、オンライン参加3名 兵庫東大会西村文茂会長(1972法)。

開催概要

開始時刻は、トップフォーラムからの引き続きの参加者(約半数)の移動が遅れたため、17時13分の開始。冒頭の嶋津 昭連合会副会長・東京銀杏会会長(1967法)の挨拶は、「トップフォーラムは今回一段と盛況の集会で、テーマも先端的な話題に富み、講師陣もハイレベルだったので充実していたと、主催者として自負している。内容は素人には難解な部分もあったことは否めないが、講師の方々には熱のこもったご講演に多謝するものである。改めて講師をご紹介したい」と、会長自ら、トップフォーラム講師お三方(関根正之ボストンコンサルテイングAD、鶴岡慶雅教授、横山広美教授の各講師)をマイク前に誘導されて紹介しました。

左から横山広美教授、関根正之氏、
鶴岡慶雅教授
左から岡崎一夫顧問、嶋津昭会長、
藤井輝夫東大総長、宮本洋一代表幹事

引き続き連合会宮本洋一代表幹事(1971工)からは、最近の地域同窓会の話題として、「休会中だった静岡銀杏会が、会長以下執行部を刷新して8月に再発足した。この会の新結成の中核となったのは40代の若手卒業生たちで、いまだ新会員同窓会が誕生することには来賓の津田 敦理事も驚いておられたが、こうしたニュースは、慶應三田会や早稲田稲門会並みの組織発展をめざして、将来1県内に重層的な(地方都市ごとの)同窓会設立をめざす連合会には慶事である」と報告しました。

さらに岡崎一夫顧問(1962法)からは「ホームカミングデイは今年から愛称『銀杏祭』である。銀杏祭が年々の繁盛ぶりで、周年記念祝賀会も参加者が増加中であり、ネーミングといい、運営の繁盛ぶりといい、第1回以来今日まで、この祭事の発展を大学に訴求してきた連合会としてはご同慶にたえない。諸共に乾杯」との発声をされました。

17時半までの公務を終えてからのご参加だった藤井輝夫総長からは、最近の大学動向として、総長が国大協の会長に就任されたこと、卓越研究国際大学助成(10兆円ファンド)獲得に2回目の挑戦で、「2030年までに世界優良大学ランキング10位以内」をめざしての取り組みを訴求しての審査真っ只中である、など最新トピックスを報告。併せて、同窓会からも一般からも法人・個人あわせて昨年の倍以上の120億円の寄付を集めたこと、全国の新年会・総会には卒業生ユニットからスタッフが出張しての募金活動も成果をあげていることへの謝意が表されました。

お楽しみは、歓談の合間のアトラクション。山本一晴東京銀杏会幹事(1981法)夫人の山本靖子さん(1989東京藝大院修了、フルート奏者)に加わっていただいた、東大交響楽団とのジョイントでは、モーツァルト フルート四重奏曲第1番 第1楽章、ロッシーニ フルート四重奏曲第1番 第1楽章と第3楽章が演奏されました。ざわつく中での熱演には、事務局としてお詫びの仕様もございません。あらためて恐縮至極であります。

東京六大学野球100周年トーク会では、卒業後ロッテオリオンズ(当時)に投手で入団された小林 至さんが、最近携わっておられる野球ビジネスコンサルタントの話。大リーグ契約では巨額の契約金も球団としてペイできる仕組みがどうなっているかは、誰しも興味が湧くところ。専門家として野球ビジネスの構造のさわりを披露されました。また明治大学の主将・エースとして、あの江川卓投手(1978法政大)と投手戦を演じた丸山清光さまからは、東大は実力劣等だという吾人の先入観を否定する指摘がありました。明治の過去の対東大敗戦は、東大が強かった証であり、野球キャリアは乏しくとも、地力があり、研究とトレーニングで、プロを目指す他大学スター選手レベルに追いついた選手は何人もいたことの「証言」がありました。小林 至さんについても、才能の差を東大生ならではの創意工夫のトレーニングで克服してのプロ入りだったことは間違いありません。

トーク会の後には、最近のアッパレ東大生というコーナーで、世界ロボットコンテスト(ABUアジア・太平洋ロボコン;8月にモンゴルにて開催)にてバスケットボールゲームに優勝した「東京大学ロボテックチーム」から部長の太田優貴さん(工3年)と副部長の森住曜太郎さん(工3年)による凱旋報告がされました。同チームの優勝は5年ぶり3回目だそうです。

終盤は、現役の東京六大学各応援部から東大野球部&応援部への友愛のこもったビデオエールを上映しました。いずれも、8年間勝ち点にめぐまれない東大野球部に対して、東大が勝てば六大学野球はもっとファンを集客できるはずといった、決して上から見下さない、六大学野球愛と相互リスペクト愛に満ちたエールでした。ひきつづき東大応援部の演舞、寮歌「ああ玉杯に」の高吟に「ただ一つ」の斉唱でフィナーレに向けての盛り上がり。中締めはさつき会の新代表幹事に就任された遠藤美保子さん(1996経)から、新任の挨拶と、当日のさつき会からの出展「さつきフェスティバル」の成功報告がされ、“メニューてんこ盛り”のワイワイ会はおひらきとなりました。

さつき会代表幹事
遠藤美保子さん

あわせて開催した「連合会いわてチャリテイー物産展」のワイワイ会出前販売では、おかげ様でお惣菜や酒肴など32000円を超えるお買い上げをいただきましたこと、本稿にて御礼申し上げます。おかげ様で本チャリテイーは総額160000円を超える販売額となっております。今般のチャリテイー売り上げ全体から1割相当を岩手県に寄付させていただくことで、次回の連合会運営委員会に諮りたいと考えております。

終了後のアンケート回答では、「全体に時間が長すぎる」「誰も聴いていない演目はいかがか」「演目は過剰、飲食は過小」といった問題指摘をいただいております。本学卒業生ならではの瞠目すべき才人多士済をご披露する場をプロデュースするのは、同窓会幹事の大事な使命であると心得るところ、これでは心外遺憾ながら、ご指摘は重く受け止め来年に向けたいと考えます。

(文責:山本智昭 1979 法、写真:渡口 潔 1975 工)

最後の〆は寮歌と「ただ一つ」