2025年度の第2回銀杏懇話会は、講師に1993年法学部ご卒業の木村正明氏をお迎えして11月7日(金)、主婦会館プラザエフにて開催いたしました。木村氏は、今年J1リーグに昇格し、見事残留も決めたファジアーノ岡山の運営法⼈であるファジアーノ岡山スポーツクラブのファウンダー・オーナーで東京大学先端科学技術研究センター特任教授をされています。地元岡山でのスポーツクラブ育成の経験をもとに『東大起業家が挑戦したJ1リーグへの道』と題してお話をいただきました。

今回の懇話会ご講演の概要は以下の通りです。
ご略歴は、昭和43年(1968年)9月17日岡山市生まれ、昭和62年 岡山朝日高校卒業、平成元年 東京大学法学部入学、平成5年 ゴールドマンサックス(投資銀行)入社、平成15年 マネージングディレクター(執行役員)に就任をされています。その後、地元から声がかかり平成18年に株式会社ファジアーノ岡山を設立し代表取締役就任されます。ファジアーノ岡山(ファジアーノとはイタリア語で雉、桃太郎の雉をイメージしての命名)を立ち上げて軌道に乗せるために奮闘され、下位から着実に駒を進め、今年ファジアーノ岡山はJ1昇格を果たしました。
プロスポーツのチーム育成には、経営の視点が重要です。チームを強くするには資金力をつけることが重要です。ファジアーノ岡山も、スタート時点は観客人数も入場料収入も非常に低いものでしたが、経営努力を集中しステージが上がって強くなると営業収入も入場者数も伸びるようになりました。
一方、地元も含め大企業の支援が期待できなかったため、営業収入を増やすためにはチケット販売の電子化でデジタル・マーケティングを強化しました。来場者がどれくらいの頻度で再来場するかといった情報を分析し、来場者が抱いたマイナスイメージを徹底的に排除し、楽しい、面白い、身近で親しみがあるといったイメージを抱けるよう、来場者への声がけやアトラクションの用意、選手個人の個性・人柄の発信に努めました。
来場者情報の深い分析をもとに打ち手を整理し、いろいろな仕掛けやサービスの充実を図ることでファジアーノ岡山はコロナ期を除けばJ2の平均を上回る平均入場者数を確保でき、J1昇格へと駒を進めることができました。
スポーツには我々を熱狂させる力があります。スポーツに関連したなりわいをやっている方が充実した人生を送れるように、及ばずながら冷静な分析と対応で寄与していきたいと思います。今の課題は、チケットを買いたくても買えない層が増えていることから、地元で客席規模の大きなスタジアムの建設を推進しています。ぜひ応援をよろしくお願いします。
講演終了後は懇親会が開催されました。懇親会は、嶋津昭会長(1967法)のご挨拶と氏家純一会長代理(1969経)の乾杯のご発声で始まり、木村講師を囲んで、質疑応答や、参加者同士の意見交換の輪が広がりました。中締めは杉本文雄代表幹事(1977工)のご挨拶で、名残惜しくも会は終了しました。
ご講演の詳細報告は、来秋発刊の会報『銀杏』第27号に掲載予定です。
(文責:小川富由 1977工、写真:小川富由、山本智昭 1978法)
会場の様子


テーブルを囲んで

